寒さに震えるいなべです。
遅くなりましたが、中津川レポート最終回です。
いままでは、中津川がどんなところか?ということをお伝えしました。
今回は中津川で話し合われたことは何か?ということについて徒然なるままにお伝えしようと思います。
分科会、まず初めに参加したのは「フォーク・ジャンボリーが残したもの」
中津川市は、初めての野外フェスである「中津川フォークジャンボリー」が行われた土地でもあるのです。→
参考wiki
で、そのすごーいイベントがどのようにして生まれたのか、実際の立役者の方のお話を伺いました。
参加者だけ見てみると、生まれていない自分でも知っている名前がちらほら。自分は全くこのフォークジャンボリーの存在を知らなかったのですが、記録映像を見るに今の自分と同じくらいの歳の人たちがたくさん映っていて、時代を感じるよりも先に「楽しそう!」と思いました。
地元から文化を発信したいとの思いで始められたフォークジャンボリー。人生の先輩たちの話を聞いていて思ったことは、人と人がつながることはとても大事なことだなと思いました。「この人にならついていける!」とか、「この人には任せられる!」っていう信頼関係を築き上げることは、やはり何物にも勝るものだなと。
いまフォークジャンボリーを立ち上げた人たちは、今でも中津川でたくさんの面白そうなことを立ち上げたりしているのを見て、自分の人生は自分が楽しくするっていう思想って良いなあ、ということを思いました。
次の日、WS後に参加したのは「伝統演劇と現代演劇」
中津川市が芝居小屋が残っている土地だということは
前回お伝えしましたが、今回はそういった伝統的なものをどう受け継いでいくか、ふだん僕らがやっているような現代演劇はどのように関係性があるのか?ということを話し合われました。
岩手も鹿踊りや伝統さんさのような伝統芸能が盛んです(ただしこれらは演劇とはふつう区別されます・・・よね?)ので、とても興味深かったです。
面白いなと思ったのは、我々がふだん良い小屋だな、などと思う時に「見やすい」とか「使いやすい」と思うところは、昔の芝居小屋にある要素だということでした。たとえば、客席と舞台の距離だったり、楽屋の使い勝手だったり。芝居小屋を実際に見てきて、さらにそれを強く感じました。
日本の芝居(というと大げさですが)は、きちんと昔から引き継がれているものがあって、それを元にして自分たちは芝居をやっているのだなということを感じました。
三回目に参加したのは「子どもたちと演劇」
もともとお芝居は大人のためのもの(例えばオペラや歌舞伎は大人向けですね)が、どのようにして子供たちのためのお芝居が生まれたのか?今子供たちと演劇を取り巻く環境はどうなっているのか?学校教育の中での演劇は?ということについて話し合われました。
参加者の方は、子供と演劇にかかわっている方が多く、初めは誕生日の順に並んでみたりして、発言しやすい雰囲気を生み出す工夫がありました。
自分も昨年子供と演劇にかかわる仕事をしたのでこの講義も大変興味深かったです。教育と密接に関わる分野になるのだなあということを感じました。
中でも、小学校での大きな行事の一つである「学芸会」は1930年代の戦前に始まっていたというのが印象的でした。なんとはなしに、戦後できた行事のような気がしていたので。
現在は子どもの少子化によって、子供と演劇を取り巻く状況もなかなか厳しいのだなということを感じました。演劇鑑賞会のようなことも、年々減っているのだそうです。確かに見せる人がいなければ作ることもできませんものね。
お芝居を見たり作ったりすることはとても楽しいことだという経験が無いまま大人になるなんて、なんと勿体ないことだろうという風に感じたので、子供たちのために自分はどういうことができるかな?ということを考えていこうと思いました。
以上、参加した三つの分科会についてざっくりとお伝えしました。
稚拙な文章ですが読んでくださってありがとうございました!
場違いじゃなかろうか、と思いつつ書き残す機会を与えてくださった東プロデューサーにも感謝します。
これからは今まで通りココッシュを食べたりラーメンを食べたりする普通の制作に戻ります。
いなべ
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