濡れたTシャツ ひらかわです。
最近めっきり見なくなりました。
演劇の夢。悪夢。
間違ったらどうしよう、みたいな不安がここ数年でなくなったからでしょうか。
間違ったら間違ったでしょうがねえやな、的な、ワハハ!的な、適当な感覚に慣れたからでしょうか。
もちろんそのための稽古なんだけどね。
***
一昨年くらい?に?見た演劇の悪夢はですね…
現代時報の舞台に僕が出演することになってて、もう開演直前で、トモナさん(千葉伴)との二人芝居で、
でもセリフが全くわからない。
どんな内容の芝居なのかもわからない。
どこが出番なのかも、当然わからない。
それなのに、開演直前。
「わからねえもんは仕方ねえんだ。まあ、流れで行くしかねえな」
と腹を括り、舞台に向かって歩きます。
そこで気が付きます。
暑い夏が設定なのに、ダウンジャケットを着ている。おれが。ダウンジャケットを。おれが。紫の。おれが。
みたいに混乱しました。
しかし既に客席のあいだを歩いている。
ダウンジャケットを着て。
おれが。
夏なのに。
ダウンジャケットで。
咄嗟に取った行動は、匍匐前進でした。
姿勢を低くして、できるだけ観客の目に触れないように、舞台に向かうおれ。
でもどうみても超注目。
何故なら超ダウンジャケットだから。
超紫だから。
超夏だから。
トモナさんが舞台上で何かセリフを言い始めました。
ヤバイ匍匐前進では間に合わない。
しかしいきなり立ち上がって走ったら不自然だ。
芝居が壊れてしまう。
そこで考えました。
よし、踊ろう。
既に芝居は壊れています。
「お前この役な。台本これな」って言われて台本持ったまま舞台に乗せられた夢は、また後日。
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