みなさんこんばんは。
チーム制作4人衆の一角、劇団かっぱ庄司です。
今宵私が筆をとったのは他でもありません。
昨夜、我らがプロデューサーより、
ある巨大な構想を後世に伝えるという重大な使命を頂いたからです。
【無重力カレー~prologue】
6月17日。
プロデューサー東隆幸氏、平川重寅氏、稲邊弘康氏、そして私の4名は、
盛岡市内某所のビッグボーイにて優雅なディナーを楽しんでおりました。
「僕、カレーはご飯とルーが別容器にセパレートされてる方が好きなんですよ」
と東プロデューサー。
その一言を発端に、次のような議題が持ち上がりました。
『今我々が抱いているカレーライスという概念を根底から覆すような、
革新的なカレーライスの形態はないものだろうか?』
──このたったひとつの命題が、これから先、巨大な旋風を巻き起こすということを、
この時の我々はまだ知る由もありません。
【無重力カレー~Episode:1】
《前回までのあらすじ》カレーの新形態考えようぜ
『革新的なカレーライスの形態』。
我々は熱く議論を交わしました。
オーソドックスに、おにぎりの要領でルーを米で包む。
まるでチョコレートフォンデュの如く、滝のように流れるルーに米をくぐらせ食す。
米粒ひとつひとつにカレールーや野菜などの微細な粒子を注入し、一見普通の白米だが口に含んだ瞬間カレーライスの風味が広がるようにする。
白熱するカレー論は収束する気配を見せず、
その場にいる誰もがこのまま夜が明けてしまうのでは…と思い始めたその時。
平川重寅氏が、歴史に遺る理論を提唱しました。
「無重力空間の任意の座標上にカレールーが引き寄せられる程度の微弱な重力源を設定し、
空中に球体となって揺蕩うカレールーを作り出し、
それにスプーンですくった米をくぐらせ食せばよいのではないか?」
無重力カレーの、誕生でした。
【無重力カレー~Episode:2】
《前回までのあらすじ》無重力カレー理論提唱。文系の私にはなにがなんやらようわからん。
7月7日。
ピンポロ稽古後、プロデューサー東隆幸氏、平川重寅氏、後藤一峰氏、そして私の4名は、
盛岡市内某所のココスにて優雅なディナーを楽しんでおりました。
ここでもアカデミックな話題に花を咲かせる私たち。
モス島の話、ビールを頭からかけられる話、「脱法テイクアウト」。
そしてこの夜、特にも文明度が高かった議題は『メビウスの円卓での食事会』。
この議題に関しては改めて書き記す必要がありそうなので、今回は割愛致します。
この日の様子を、プロデューサー東氏はのちに「とても知的レベルの高い会話だった」と語っています。
その後、議論はまたしても『無重力カレー』に。
無重力カレー。その妖しい響きは私たちの心を捕えて離さないのでありました。
「無重力カレーの開発に奔走する研究者達を追ったドキュメンタリー作品を作ってみてはどうか?」
「感動巨編が出来上がるぞ!」
「ラストシーンで球体のカレーが人類に向かってメッセージを遺すんだ!」
「父と子の対立と和解を描こう!」
この夜、ピンポロpresents第3回公演『無重力カレー』プロトタイプが、世界の片隅で産声をあげました。
今後も私は『無重力カレー』構想が出来上がっていく様子を見届け、皆様にお伝えしていく所存です。
最後まで辛抱強く読んでくれたあなたに、心からありがとう。
庄司@制作でした。
(※本文の内容にはピンポロメンバーたちの冗談と茶目っ気が含まれております)
画像は、ココスにてタコサラダをダイナミックかつスピーディーに混ぜ込んでいくお3方。
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